バスやタクシーをはじめとした旅客自動車を利益目的として旅客運送する際に必要となる運転免許が、自動車の運転免許の第二種運転免許です。街中のタクシーはもちろん、旅館や介護施設の利用者の送迎のための各種バス、民間救急車、代行運転業、自動車を大型車で輸送する際などにも第二種運転免許が必要となります。
第二種運転免許は同種の第一種運転免許も兼ねることから、これを取得しておけばさまざまな車両を運転することが可能です。
この免許は、取得しておくことで就職に有利に働くことが多いです。取得しておけば仕事の選択の幅が大いに広がりますし、資格を持っていることで手当がつくといったメリットもあります。
第二種免許の種類は普通、大型、中型、大型特殊、牽引の5種類です。基本的に営利目的で自動車を運転する際以外は必要とはならないため、自家用車しか運転しないという場合にはわざわざ取得する必要はないでしょう。また、自動二輪車においては第二種運転免許は存在しません。営利目的の運転でも物を運ぶだけであれば第二種運転免許は必要とならないのでこの点も覚えておくと良いでしょう。
第一種運転免許と比べて、求められる運転技術や安全意識は格段に高くなります。試験は、学科試験、運転技能試験、適性試験があり、いずれも合格率は低く、難易度が高いと言えます。特に、運転技能試験では、的確な車両操作や安全確認に加え、お客様を安全・快適に目的地までお送りするための配慮や運転の滑らかさなども厳しく評価されます。
その分、プロのドライバーとしての責任とやりがいは大きく、取得する価値は十分にあると言えるでしょう。